サッポロ・パラレル・ミュージアム 2021
「幕を開ける」

2020年世界的な新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行から、私たちの日常は劇的に変化しました。人との距離を保ち、見えない距離感を測りながら新たな関係性の構築を模索する一方、リアル開催が困難になった催しや展示はオンラインで開催され、世界中の芸術文化をどこにいても楽しめる豊かな環境となりました。世界の情報が瞬時に手に入り、物理的な距離が加速度的に消失したと同時に、実際にその場に行き体験するという身体性や場所性、祝祭性が失われていきました。

このパンデミックに直面したことから、不確実な現在を多様な視点で見つめるアートの価値観を再認識し、世界中のどこからでもアクセス可能な展覧会「サッポロパラレルミュージアム」を立ち上げます。現実空間では札幌駅前通を中心にした街中で、仮想空間ではウェブサイト内で作品を展示します。

札幌駅前通は地上と地下があり、雪が降る季節は一夜で景色が変わり、別の世界が誕生したような感覚に陥ります。1回目のテーマを「幕を開ける」とし、その都市の特徴とリンクするようなパラレルな世界、仮想と現実を行き来する体験、新たなまちの可能性を見出す機会を創出します。

会場

  • ヒューリック札幌 〈仮囲い〉
  • miredo 〈2F〉
  • 札幌第一ビル 〈4F〉
  • 北海道ビルヂング 〈1F〉
  • 赤れんが テラス 〈1F〉
  • 日本生命札幌ビル 〈1F・B1F〉

連携企画

City to City: Human Responsibility